2009年01月11日

町山智浩 『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか――超大国の悪夢と夢』

町山智浩氏の本が問答無用におもしろいのは
この本をとりあげたここでもさんざん強調した
したとおりであるから、ご存知の方もいるであろう。
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)町山 智浩

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star笑えないけど
starシニカルに捉えたアメリカ事情です。
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たまたま最寄りの紀伊国屋書店をぶらついていると、
本書が平積みにされていたため、
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢町山智浩

太田出版 2008-12-18
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即行で手にとって購入したしだいである。
迷いはない。
だって、町山さんの本だもの。
外れたためしがないもの。
結果、案の定、本書も大当たりであった。

本書は、『USAカニバケツ』 につづく
USAカニバケツ
USAカニバケツ町山 智浩

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star地続き感覚で読める
star至高のジャンク・フード、みたいな…
starはんぱではない

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「日本のメディアが伝えないアメリカの変な現実」
に照射したコラムが100本集められており、
そのひとつひとつが奇妙奇天烈感満載の滑稽な
現実のアメリカの姿で埋め尽くされている。
はっきりいって、読んでいて飽きることがない。

たとえば、"Nazi Pop Twins"
「ネオナチ美少女双子デュオ」
なんてはじめて知ったんだけど、
金髪に青い目の13歳の美少女双生児
ラムちゃんとリンクスちゃんの姉妹デュオ
――Prussian Blueは、ヒットラーに萌え萌えの
わが闘争 上―完訳 角川文庫 白 224-1
わが闘争 上―完訳   角川文庫 白 224-1アドルフ・ヒトラー

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starええかげんなオッサンの「ええかげん」な本
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わが闘争 下―完訳  角川文庫 白 224-2
わが闘争 下―完訳    角川文庫 白 224-2アドルフ・ヒトラー

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star民主主義的議会政治

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白人優位主義を唱えるバリバリのレイシスト
(人種差別主義者) なのだ。



そんなラムちゃんとリンクスちゃんにバンド名の
由来を聞いてみると返答はこんな感じだった。

「私たちはドイツのプロイセンの血を継いでるの。
それにプルシアン・ブルーって本当に綺麗な色でしょ。
それにユダヤ人収容所の毒ガス室からは、
有害物質のチクロンBの残留物である
プルシアン・ブルーが発見されなかった、
という説があるの。
だから、ナチによるユダヤ人虐殺という
間違った神話に対する異議申し立てでもある」 (p.82)

思わずのけぞったね。
いまどきこんな毛唐のガキがかの国に
生息しているというそのいかれた事実に。
とはいえ、2008年米大統領選挙でも、オバマ暗殺を
企てた白人至上主義者連中もいたぐらいだから、
べつだん驚くことでもないか。



ちなみに、このエピソードは、
本書のまだまだほんの一部分にすぎない。
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢町山智浩

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そのほかにも本書にはとびっきりイカレポンチな
「アメリカの変な現実」 が盛り沢山であるため、
かの国に少しでも興味がある方は、絶賛一読を
おすすめするしだいである。
買って絶対損はない。
わたしが保証しよう。

それにしても、もし町田さんが次の単行本を
出すころには、かの国はもっと壮絶なことに
なっていて、その中身もより過激になってるかも。
だって、この図を見てごらん。



この一年間で米国の失業率はこのように
右肩上がりで推移しているわけで、
それにともない 「アメリカの変な現実」 も
加速してさらにとんでもない方向に
向かっちゃいそうな気がするんだけど、
そりゃ、単なる杞憂 (きゆう) かね。
posted by PM at 21:41| 東京 曇り| Comment(5) | TrackBack(0) | 書評/画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもたのしみに読ませてもらってます。文才あるな。
にしても毎日そんなに更新できるというのは、仕事は・・・(以下自粛)
町山さんはラジオもおもろい。コラムの花道。

Posted by taka at 2009年01月12日 16:27
ククククク (苦笑)
いや、ほんま世界的に鬼のように
ダウンサイジングが吹き荒れる
この歴史的な世界大恐慌の渦中にあって、
いったいぜんたいどうしてぼくのクビが
いまだに吹き飛んでいないのかと、ふと、
不思議に思うことがあります (笑)
それほど仕事では大それたパフォーマンスは
挙げていないのにもかかわらず、こうして
生き延びているのは、要するに、
ただ単にラッキーなだけですな (爆)

ところで、takaさんのところにはまだ
年始の挨拶をすませておりませんでしたね。
こりゃ、あきまへんので、近いうちに
あらためてお邪魔させていただきます。

あっ。
さらにところで、takaさんの渾身の論文、
まだ読み終えておりませんでした。
すみません。すみません。まことにすみません。
なにがあっても拝読させていただき、
コメントさせていただくしだいでありますので、
いましばらくお待ちくださいませ。

なお、町山さんのラジオ
――これはチェックがもれておりました。
絶賛確認させていただきます (笑)
Posted by PM at 2009年01月12日 17:32
越智道夫先生との共著が出るそうです。楽しみだ。
Posted by taka at 2009年01月14日 12:14
越智先生といえば、アカデミズムおよびジャーナリズム
双方にまたがってひじょうにおもしろい本を書く
希有なアメリカ研究者でございましたね。

たしか数ヶ月前、
『なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか?』 (アスキー新書)
を読ませていただきましたが、
えらくおもしろかった記憶がございます。
また、越智先生といえば、なんといっても、
『WASP――アメリカンエリートはどうつくられるか』 (中公新書)
でしょうが、こちらはけっきょく
読まずじまいというていたらく。
あらためて読まなくては!
と思ったしだいでございます。

で、takaさん、例のブツはこれっすね?
――『オバマ・ショック』 (集英社新書)
(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-477A/dp/4087204774/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1231903141&sr=1-1)

まぁ、はっきりいっておもしろくないわけが
ないってところですな (笑)

それにしても、takaさん、貴重な情報、
まことにどうもありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
まずは取り急ぎお礼まで。

Posted by PM at 2009年01月14日 12:48
takaさん、さっき書店で見かけたんだけど、
こちらも要チェックかも
――越智道雄 『誰がオバマを大統領に選んだのか』
(http://www.amazon.co.jp/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E3%82%92%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AB%E9%81%B8%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%AE%E3%81%8B-%E8%B6%8A%E6%99%BA-%E9%81%93%E9%9B%84/dp/4757142110)

つーか、もぅ、買っちゃったよ (笑)
Posted by PM at 2009年01月14日 19:45
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