(やっとだよ!)"
町山智浩氏が現在在住している
カリフォルニア州バークレー付近の
エリアでは、2008年11月4日、
民主党のバラク・オバマ (Barack Obama)
上院議員が第44代米大統領に選出されたとき、
黒人、白人ともども満面の笑顔を輝かせ、
「オバマが勝ったよ! 勝ったんだよ!」
と歓喜の雄たけびをあげていたという。
"Finally!" とは、
「とにかく道理がまるで通らない理不尽な」
共和党のブッシュ政権の八年間が終わった、
という意味だ。
その不条理な八年間のアメリカをめぐって、
町山氏はここで紹介したこの本や、
| アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks) | |
![]() | 町山 智浩 文藝春秋 2008-10-09 売り上げランキング : 140 おすすめ平均 ![]() 近年まれに見る面白い本 品がない文章 宗教バカが世界を仕切っている。クズ戦争。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あるいはここで紹介したこの本や、
| キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢 | |
![]() | 町山智浩 太田出版 2008-12-18 売り上げランキング : 235 おすすめ平均 ![]() ボリュームたっぷり 価格の割にはボリューム満点です。 アメリカって奥深いAmazonで詳しく見る by G-Tools |
さらには、この本や
| USAカニバケツ | |
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この本で書き連ねているが、
| 底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間 | |
![]() | 町山 智浩 洋泉社 2004-08 売り上げランキング : 133259 おすすめ平均 ![]() 「アメリカが最もバカだった8年間」で完結編を 今読んでも、まったく古びていない。スミからスミまで面白い。 面白くて真面目 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
どれもこれも近年稀 (まれ) に見る
極端に圧倒的なおもしろさである。
また、その町山氏が師と仰ぐ、
英語圏新世界諸国の比較文化研究を
ライフワークとし、明治大学で
文化多元主義 (multiculturism) を
教えるアメリカ研究の泰斗 (たいと)
――越智道雄先生は、おそらく
主著といってもよいであろうこの本や、
| ワスプ(WASP)―アメリカン・エリートはどうつくられるか (中公新書) | |
![]() | 越智 道雄 おすすめ平均 ![]() WASPとは何か WASP = 白人+アングロサクソン+プロテスタント アメリカの本当の姿が垣間見えるAmazonで詳しく見る by G-Tools |
あるいはもっと近いところではこの本や
| なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか? (アスキー新書 66) (アスキー新書) | |
![]() | 越智 道雄 アスキー・メディアワークス 2008-05-12 売り上げランキング : 222600 おすすめ平均 ![]() ちょっと便乗本 アメリカ大統領制の内幕Amazonで詳しく見る by G-Tools |
そして最新刊であるこの本を
| 誰がオバマを大統領に選んだのか | |
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出版しているが、
アカデミズムとジャーナリズム
双方に跨 (またが) って縦横無尽に
活躍している稀有な書き手である。
この二人が、このたび、
「新しい大統領オバマは、
バラバラになったアメリカを
アメリカを再び統合 (ユナイト) し、
壊れたシステムを変革 (チェンジ) し、
希望 (ホープ) を取り戻せるのか」
をめぐって語り尽くしたのが本書である。
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はっきりいって、おもしろくないわけが
ないのであって、読んでみると、
案の定、本書はおもしろかった。
本書の内容は、きわめて多岐にわたり、
アメリカ建国からオバマ政権までの流れを
整理するなかで、アメリカの民族問題や
政治・経済の解説、さらにその背景にある
建国以来のアメリカの歴史、くわえて
文学や映画その他のポップカルチャー全域に及ぶ。
具体的には、サブプライムローンの “現場” から
ハリウッド空洞化の実情などといったことも含め、
実に膨大な範囲にわたって対話が展開されるため、
ひじょうに刺激的でたいへん含蓄 (がんちく) に
満ちたものとなっている。
個人的には、なによりもまず、
「自由と平等の綱引き」 (pp. 21-24)
をめぐって交わされる対話のなかで、
「アメリカン・デモクラシーの構図」 を
わかりやすく確認できた点がよかった。
そのときに例に出されるのが
――エンドクレジットに流された
Enya "Book Of Days" が最高だった――
| Shepherd Moons | |
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映画 "Far And Away" (邦題: 『遥かなる大地』)
のクライマックスシーンである。
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インディアン (ネイティブ・アメリカン)
を西部へ追い出し、強奪した土地を区画して、
番号をつけて旗を立て、それを入植者たちが
一斉に取り合うこの場面は
「オクラホマ・ランドラッシュ」 という
史実に基づいている。
参加者はみなスタートラインに並び、
号砲を合図に一斉にダッシュして、
お目当ての土地を奪い合うという
――有色人種をのぞき、白人であれば
「誰でも参加できる」――
このレースこそがアメリカン・ドリーム、
あるいは 「機会 (チャンス) の国」
といわれるアメリカ独特の
サクセス・ストーリーの
原点であったという。
ここから機会均等による 「平等主義」
また自由競争による 「自由主義」 双方が
産みだされることになったわけだ。
つまり、ここで
「デモクラシー = 平等主義 + 自由主義」
というアメリカン・デモクラシーの等式が
できあがったわけである。
が、自由と平等はどうしても対立する。
この対立する自由と平等が綱引きを
しながらアメリカン・デモクラシーを
支えてきたのであり、そしてこれこそが
共和党と民主党の二大政党制の意味
でもあるわけだ。
なるほど。
実にわかりやすい。
ところで、この 「オクラホマ・ランドラッシュ」
のスタートラインに立たせてもらえなかった
ひとびとが、黒人をはじめとする有色人種であり、
後年、おれたちも立たせろと要求したのが、
キング牧師が指導者となった公民権運動であった。
| Renegades | |
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ともかく、幾多の死屍累々 (ししるいるい)
の死骸 (しがい) の果てに、また、
ブッシュによって 「失われた八年間」 の果てに、
"Finally!" 史上初の黒人米国大統領に
就任したのがバラク・オバマだったのだ。
さて、この就任演説のなかでオバマは
"The challenges we face are real.
They are serious and they are many."
といっているが、ごもっともである。
かの国のひとびとが直面しているのは
まさにこの深刻な 「現実」 なのだ。
まさに 「国難」 というほかない
ほどの 「現実」 に直面しているのが
いまのアメリカなのだ。
二つの戦争を抱えた上に 「100年に一度」
といわれる世界大恐慌の切迫という、
「体験したことのないような状況が
アメリカに訪れているわけ」 である。
だからこそ、「いままでなら考えられなかった
黒人大統領が招請された」 (越智: p.154)
ということなのである。
それでは、オバマは真の 「救世主」 なのか。
越智先生はオバマを 「弥勒菩薩 (みろくぼさつ)
みたいなもの」 だとおっしゃる (笑)。
弥勒信仰というのは一種の救世主待望論であり、
戦乱や飢饉といった 「国難」 が発生したときに
起こるものであるが、そうであるならば、
いまのアメリカが直面している 「現実」 は
まさにそのようなものであるにはちがいない。
「オバマ = 弥勒菩薩」 説 (爆)――
思わず笑ってしまうような話だが、それほどまでに、
かの国のひとびとが追い詰められているのであれば、
このような説にも不思議と納得がいくから困ってしまう。
とはいえ、一方、だからこそ危険を
孕 (はら) んでいるともいえよう。
オバマは 「救世主」 であり、
「強運の男」 であるにはちがいない。
が、必ずしも、「彼にとっての 『強運』 が、
周囲にとっての 『強運』 と一致するとは限らない」
(越智: p.197) のである。
そう。
かつて、「強運の男」 であった
FDR (フランクリン・デラノ・ローズヴェルト) が、
危機から立ち直るきっかけとして、
第二次大戦という 「もう一つの危機」 が、
彼の後押しになったように、
「強運の男」 であるオバマも、
「国内の危機を立て直すような新たな 『戦争』 を
招来するかもしれない」 (町山: p.198)
のではないか、といった懸念を抱いたとしても、
なんら不思議ではないのである。
実際、あの佐藤優御大などは
「オバマ民主党になって戦争の危機は増える」
というシミュレーションを、すでに
この本で立てているくらいだからだ。
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そういうわけで、「強運の男」 オバマが
何を呼び込むのか、「心配はしておいたほうがいい」
(越智: p.199) のは疑いないのである。
いずれにしても、アメリカほどネタになる国は、
世界広しといえどもそうないし、今後とも、
アメリカの動向からなかなか目が離せない。
そのためにも本書は、今後のアメリカを
展望する上でも大いに助けとなる一冊であり、
絶賛一読をおすすめしておきたいしだいである。
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それにしても、オバマ大統領は
あいかわらず忙しそうである。
いや、忙しいなんて生易しいものではなく、
もはや超絶的な激務といってもよいだろう。
たまには休憩がてら葉巻でもくゆらせて
一服ぐらいしてもいいと思うよ (笑)


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PMさん書店の人だね(=・ェ・=)
凄く詳しいね
オイラも昔
某大型有名書店で
バイトしたケロ
学生バイトでも
みんな凄く詳しいんだよ
本はすきだケロ
最近マニュアル本とか
バイクとかのマガジンを
眺めるくらいで。。。。
チョコたんや、ちゃうちゃう (笑)
おれ、大きな書店に行くことが好きだし、
本やマンガを読むのは大好きだけど、
「書店の人」 じゃないケロよ (笑)
「書店の人」 は、おれ知らないんだけど、
本とかすごく詳しそうだよねぇ。
まぁ、本に詳しい人はいろいろ知ってるから、
べつに 「書店の人」 からいろいろ教えて
もらおうとかそんな気はまったくないけど、
でも、「書店の人」 には、いらなくなった
本やマンガをこっちに無料でじゃんじゃん
流してもらいたいよね。
おれが望むのはそういうことだよ。
ふははははは。
最低だね (笑)